便秘の悩みで多いのは「お腹の張り」だといわれています。
便秘解消に効果的な方法や即効性のある方法をまとめてみました。
便秘でお腹が張る仕組み
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悪玉菌が増加する
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腐敗が起こる
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ガスが発生する
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腸が膨張する
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お腹が張る
50代女性に多い弛緩性便秘
弛緩性便秘とは便を外に出そうとする大腸の「ぜんどう運動」が弱くなったために起こる便秘です。
加齢や運動不足などで腹筋力が弱くなると腸がたるんで便意を感じる力も便を送り出す力も弱くなります。
すると排便時に上手にいきむことができなくなるので便秘となってしまうのです。
また、腹筋が弱くなると内臓が垂れ下がって胃下垂や大腸下垂になりやすくなります。
下垂は腸のたるみを加速させ「ぜんどう運動」が起こりにくくなります。
弛緩性の便秘で腹痛になることは少ないといわれています。
そのかわりに多いのが「お腹が張る」という症状です。
便秘によるお腹の張りを解消する方法
便秘解消には、食事で腸内の環境を整え、十分な睡眠や適度な運動で腸の動きを高めることが大切です。
①食生活
朝食は腸を刺激して便意を促すきっかけとなります。毎日食べましょう。
水分が不足すると便秘になりやすいです。特に起床時は水分が不足しがち。
朝の水分補給は便意をもよおす作用もあるので水を飲む習慣をつけましょう。
食物繊維は便の量を増やしたり、腸のぜんどう運動を促す働きがあります。
繊維質の多い食品(野菜類、豆類、いも類、海藻、くだもの類等)を意識して多く摂るようにしましょう。
ヨーグルトや乳酸菌飲料を摂って腸内細菌のバランスを整えることも有効です。
②生活習慣
自律神経のバランスが崩れると腸の働きが弱くなります。
ストレスを溜めないようにしましょう。
③運動
ウォーキングなど適度な運動をしましょう。
筋力を維持し腸の動きを活発にします。
便秘によるお腹の張りに!マッサージと即効性があるツボ
自分でできる便秘解消法にはツボやマッサージなどがあります。
◆合谷(ごうこく)
場所:手の甲側の親指の骨と人さし指の骨が交わるところ
この部分を反対の手の親指と人さし指ではさむようにします。
痛気持ちいいと感じる強さで3秒ほど押し、ゆっくり離します。
これを3~5回繰り返します。
合谷は「万能なツボ」といわれ人体の機能を高めるツボとして有名です。
風邪のひきはじめや頭痛、眼の症状にも効果的といわれています。
◆神門(しんもん)
場所:手首の関節部分の小指側で骨と筋の間のくぼみとなっているところ。
親指を「神門」にあて残りの指で手首をつかみます。
痛気持ちいい程度の強さで30回程度押します。
神門は、自律神経に作用して腸の働きを活発にし排便をスムーズに導く効果があるといわれています。
◆「の」の字マッサージ
おへその周囲を時計回りにひらがなの「の」の字を書くようにマッサージします。
ゆっくり深呼吸しながら10回行って1セット。1日3セットを目安に。
さいごに
今回は弛緩性便秘でお腹が張る症状を解消する方法をまとめてみました。
便秘解消の基本は食生活の改善ですが即効性があるとはいえません。
50代に入ると食物繊維や乳酸菌を意識して摂っていても筋力が低下して便秘になることもあります。
加齢による筋力低下が大きな原因といえそうです。
即効性のある方法といえば便秘薬が一番かもしれませんができれば使いたくないですよね。
筋力をつけるといってもすぐに効果があらわれるわけでもなく…。
お腹がスッキリするというお茶も併用するなど、いろいろ試しているところです。
そんな私が最近実践しているのがツボ押しです。
最初は即効性があるとも思えず半信半疑だったのですが。
ツボ押しして3時間ほどするとスッキリできることが多いです。
実は、ツボは民間療法だと思ってあまり効果を期待していませんでした。
ところがツボ押しは世界保健機関(WHO)に医学的有効性が認められている治療法のひとつなのだそうですよ。
お腹のツボ押しは手軽にできるので試してみるのもよいと思います。